「田中(敏)会員11月27日のレポート」
場 所 神子元島・ツナトリ
潮回り 中潮
竿・リール 竿:ダイワメガドライFタイプ1.2号  リール:ダイワトーナメントZ2500LBC
道糸・ハリス 道糸:ダイワグレイト2号  ハリス:ダイワタフロンZ2号
渡船 伊豆下田フィッシング0558230289
エサ・釣況 サバル         0558340036


今回は連休が取れたため昨日に続いての釣行である。前日、神津島で悔しい思いをしたため今日も、と行きたいところだがさすがに経済状態がそれを許さず半島周りで竿を出すことにした。しかし前日の天気予報では西風が強くなるとのことで石廊崎から向こう側(駿河湾側)は全滅である。こうなるとパターンとしては外浦か、今期好調の松崎となるわけだが外浦は最近あまりいい情報がなく、また松崎はまだ行ったことがない。一応下田フィッシングに神子元島が出るか電話を入れたところ場所が限定されるが出るとのこと。ここ一月以上顔を出していないので様子見もかねて行ってみることにした。
サバルを朝4時半出発。車で走っていても風の強さがわかる。陸でこんな調子じゃ島はハンパじゃないだろう。出ても早上がりは覚悟しなきゃ。上がれる磯は表側なら江ノ口のワンドのみ、裏磯ならウラ波止場、ブダイ場、ツナトリといった所だろう。下田フィッシングにつくと10人ほどのお客さんが待っていた。平日でしかもこの天気である。よく集まったなあ、と感心してしまった。
港を出ると早くも船は大きく揺れだした。風だけじゃなくウネリもでかい。ナギなら20分たらずで着くはずが30分以上かかってようやく神子元島に到着した。案の定、島はひどいありさまである。本場は1号から4号までほとんど被っており青根、沖青根、などはもはや沈み根状態である。「田中さん、ツナトリやってみようか」と声がかかった。「できそうかな?」「だいじょうぶ、だいじょうぶ。午後から風は弱くなるから」なんてやりとりのあとチャカ付けされ自分ひとりがツナトリに下りることになった。荷物を岩陰に置き、準備をはじめる。他のお客さんは裏磯の各所に下りたが後からひとりここに追加となった。神子元島は何度か来ているようだが裏磯は初めてらしい。簡単にレクチャーし釣りを開始した。
さてこのツナトリだが、冬場西風時の逃げ場所としては定番で自分が初めてこの神子元島に来た時もここであった。その時も今日のような状態で、表側がどんなに荒れていてもツナトリだけはほとんど被らず多少の風さえ我慢すればなんとか釣りになったのを憶えている。さらに逃げ場としてだけでなくしっかりと実績もある。人気のある青根や沖青に負けず劣らず、2キロオーバーが釣れ盛った時期もあったのだ。しかし潮の向き次第でまったくちがう顔を見せるのがここツナトリの特徴だ。ポイントのほとんどがカリトの鼻側に集中しているため上り潮が効かないとお手上げなのだ。下りが入ったら最後当て潮の中、キワでお茶を濁すか、アンドロ側の超浅場で向かい風を思いっきり受けながら根掛かりと格闘するしかない。西風を避けてここに上がるわけだから他の場所に磯代わりができない、というまさにハイリスク、ハイリターンのポイントだ。伊豆半島にはこういった上り下りで釣果が大きく左右される場所が多いが、まさにここはそのいい例である。
釣り場の解説書みたいになってしまったが、本題に移りましょう。潮はうまい具合に上りが微妙に効いている。が、磯際には猛烈なエサ取りの数である。タカベ、コッパグレ、コッパイス、チョウチョウウオなどがつけエサを数秒とかからず奪っていく。
早々にキワはあきらめ遠投で潮の中を狙う。しかし数秒が数十秒に変わっただけで潮の中もエサト取りだらけだ。とにかくコマセを磯際に集中させこやつらを止めておかねば釣りにならん。しばらくすると何投かに一回はエサが残るようになってきた。大きめ遠投用ウキにかえ、カリトに向かって思いっきり投げる。どうやらカリトに近い場所ほど潮の流れが速い。ブダイ根をかすめて合流してくる潮の中でようやくアタリが来た。道糸がかなり出ているうえ風が強いため寄せるのにずいぶんと時間がかかる。あげてみると20センチそこそこの尾長だ。どうやらいることはいるらしい。サイズアップを狙うべくさらに遠投をくりかえす。だが狙う場所はみな同じようで、向かい側の裏波止場から流している人の仕掛けも潮の合流によりオマツリをしてしまう。釣り糸による対岸との50メートルを超える見事な掛け橋ができてしまった。
隣同士なら声をかけあい、トラブルをさけられるのだが、、、。
そんなこんなで強風と、ライントラブルに悩まされながらも集中力を持続させようと必死になったが、12時を超えたあたりで船長の判断により早上がりとなってしまった。どうやら弱まると思われた西風が予想に反してまったく衰えず、さらに潮変わりに伴うウネリが大きくなることを懸念しての撤収である。後ろ髪を引かれる思いをしながら上り潮がガンガンになり始めた神子元島を後にすることになった。まあ、この状況でこの時間までやらせてもらっただけでも良しとしなければ。
このレポートを書いている12月の初旬現在、神子元島の状況は上々とのことである。下田フィッシングでは12月より、禁漁としているエビ根の渡船も開始する。昨シーズン「連日40オーバー爆釣」の知らせをきっと今年も聞かせてくれるだろう。ますます楽しみな神子元寒グレシーズンの到来である。